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クウェート ビジネス法務ガイド

※ 本ページは2026年6月11日現在の法令・公表情報に基づく。法令・施行日・閾値は改正が速いため、最新は一次出典・専門家にてご確認ください。

クウェートは石油依存の経済で、New Kuwait 2035のもと多角化を模索しています。外資は原則49%ですが、KDIPA(投資促進庁)の許可で100%が可能です。法人税15%、Kuwaitization、そして2025年の憲法裁判所判断による競争法の激変が進出実務の要点です。

固有データの核(早見)

法体系シビルロー+シャリーア(仏・エジプト法系)。正文はアラビア語
週末・外国人比率週末は金・土。人口の約7割が外国人
国家ビジョンNew Kuwait 2035
外資規制原則49%。KDIPA許可で100%。ネガティブリスト(石油上流・不動産等)
会社法Law 1/2016。WLL/KSC、SPCで単独株主可。WLLは実務上約1,000KWD
税制法人税15%(外国企業)・VAT未導入。DMTTはDL 157/2024(2025/1/1〜)
労働法Law 6/2010。最低賃金75KWD・Kuwaitization(業種別比率)・WPS(銀行送金原則)
競争法Law 72/2020・CPA。2025年憲法裁が制裁体系を解体(2/5に第34条1項・6/25に第34条5項を違憲)→改正法案審議待ち
紛争解決3審制(破毀院が最終審)

国を知る(石油依存とNew Kuwait 2035)

クウェートは歳入の多くを石油に依存し、New Kuwait 2035のもとで経済多角化と民間活力の導入を進めています。外資政策は原則49%と保守的ですが、KDIPAの仕組みで例外的に100%を認める二段構えです。

外資規制(KDIPAとネガティブリスト)

外資は会社法上原則49%に制限されますが、KDIPA(投資促進庁)の許可を得れば100%出資が可能です。ただし石油上流・不動産などはネガティブリストで対象外とされます。KDIPAは税優遇等のインセンティブも所管します。

会社法・税制

会社法(Law 1/2016)では WLL・KSC が主要形態で、SPC(単独株主会社)により1名での設立も可能です。WLLは実務上約1,000KWDの資本が目安です。税制は外国企業に法人税15%、VATは未導入で、多国籍企業向けDMTTがDL 157/2024により2025年1月1日から適用されています。

労務・競争法(2025年憲法裁の激変)

労働法(Law 6/2010)では最低賃金75KWD、Kuwaitization(業種別の自国民比率)、WPS(賃金の銀行送金)が運用されています。競争法(Law 72/2020・CPA)は、2025年に憲法裁判所が制裁体系を解体しました(2月5日に第34条1項、6月25日に第34条5項を違憲と判断)。これにより罰則の枠組みが揺らぎ、改正法案の審議待ちの状態です。なお企業結合の届出閾値はCPA決定32/2026(2026年4月5日施行)で「単独当事者KWD150万 または 国内資産合計KWD750万のいずれか」と定められました。

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出典・参考

※ 原資(森作成・公開許諾済デッキ)をWeb用に書き起こし、一次出典を併記しています。逐語転載はしていません。

よくあるご質問

クウェートでKDIPAを使うと何が変わりますか?
通常は外資原則49%ですが、KDIPA(投資促進庁)の許可を得れば外資100%が可能になり、税優遇等のインセンティブも受けられます。許可は事業の付加価値・雇用・技術移転などを審査して与えられます。
外資100%が認められる条件は何ですか?
KDIPAの審査を通過し、かつネガティブリスト(石油上流・不動産等)に該当しないことが条件です。事業がクウェート経済に資するか(雇用・技術・多角化への貢献)が重視されます。
ネガティブリストとは何ですか?
ネガティブリストは、外資100%(KDIPA許可)の対象外とされる業種のリストです。石油・ガスの上流や不動産などが含まれます。リスト該当業種は現地資本との合弁等が必要になります。
監修・免責本ページは、当社代表で One Asia Lawyers パートナー弁護士(中東リージョン代表)の 森 和孝 の監修による、Eminence Luxe Real Estate Brokerage L.L.C. による一般的な情報提供であり、個別の法律助言ではありません。
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