中東法務の森|5カ国比較

GCC5カ国の会社法・進出形態 比較

※ 本ページは2026年6月11日現在の法令・公表情報に基づく。法令・施行日・閾値は改正が速いため、最新は一次出典・専門家にてご確認ください。

進出形態の選択は、会社法・法人形態・最低資本・単独株主の可否・登記当局の違いを踏まえて行います。フリーゾーン法人を含め、5カ国の選択肢を一枚で比較します。

5カ国比較表

項目UAEサウジカタールクウェートバーレーン
会社法FDL 32/2021新会社法 M/132(2023/1)Law 11/2015Law 1/2016DL 21/2001
主要形態LLC/FZE・FZCO・DIFC/ADGM法人LLC/SJSC(簡易)/JSCLLC/QFC法人WLL/SPC/KSCWLL/BSC
最低資本(主要形態)実質撤廃LLC要件なし・JSC 50万SARLLCは法定なしWLL実務 約1,000KWDWLL法定なし(実務2万BHD目安)
単独株主可(LLC/SJSC)SPCで可(WLLは2名〜)
外資比率(主要)原則100%原則100%(除外リスト外)承認で100%(上場原則49%)原則49%・KDIPAで100%最大100%
登記当局各首長国DED/各FZ当局商業省MoC(+MISA)商工省MOCI/QFC商工省MOCI(+KDIPA)MOIC(Sijilatで完結)

出典:各国商業省/sijilat.bh 等。 / 2026年7月1日時点。横スクロールで全項目を表示できます。

各国の差分・解説

形態選定の軸は二つです。第一にオンショアかフリーゾーンか。UAEのFZE/FZCO、サウジのRHQ/SEZ、カタールのQFC法人などは外資100%・税優遇・英語実務が利点ですが、本土市場での営業に制約が出る場合があります。第二に単独株主の可否と最低資本。クウェートはWLLが2名以上を要し単独はSPC、サウジは簡易JSC(SJSC)が小規模に向くなど、設立の身軽さに差があります。

登記の容易さではバーレーンのSijilat(オンライン完結)が際立ちます。UAEは設立窓口がオンショア(各首長国DED)とFZ当局に分かれる点に注意します。

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出典・参考

※ 原資(森作成・公開許諾済デッキ)をWeb用に書き起こし、一次出典を併記しています。逐語転載はしていません。

よくあるご質問

1人で設立できる国はどこですか?
UAE・サウジ・カタール・バーレーンは単独株主が可能です。クウェートは WLL が2名以上を要するため、1名なら SPC(単独株主会社)を使います。単独設立の可否は形態によっても変わるため、事業計画に合わせて選びます。
最低資本金が必要な国はどこですか?
多くの国で主要形態の最低資本は法定なしまたは実質撤廃です(UAE・カタール・サウジLLC・バーレーンWLL)。一方、サウジのJSCは50万SAR、クウェートのWLLは実務上約1,000KWDが目安です。実務上の払込み水準は当局運用により異なります。
フリーゾーン法人の使いどころは何ですか?
フリーゾーン法人は外資100%・税優遇・英語での設立/運営・国際取引に向きます。地域統括・持株・サービス輸出などに適する一方、現地本土市場で直接販売するには制約があるため、顧客が本土か域外かで判断します。
監修・免責本ページは、当社代表で One Asia Lawyers パートナー弁護士(中東リージョン代表)の 森 和孝 の監修による、Eminence Luxe Real Estate Brokerage L.L.C. による一般的な情報提供であり、個別の法律助言ではありません。
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